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2024.02.06

停電対策していますか?知っておきたい準備と注意点

目 次

近年は地震のほか台風や豪雨によっても頻発している「停電」。自然災害以外にも、今後はインフラの老朽化から停電が増える可能性を指摘する声もあります。この記事では、すぐにできる停電対策、停電時の行動のポイント、災害に備えた住宅設備を解説します。

停電になると困ること

災害時に停電が起きたとき、ガスや水道に比べると復旧が早めです。とはいえ電気は暮らしへの影響力が強いため、停電は短時間でも生活に大きな不便を生みます。東日本大震災の震源地付近では、電力の復旧までに3〜8日ほどかかりました。また近年は、災害以外のさまざまな要因によっても、夏や冬の電力不足が懸念されるようになっています。

食品の保存ができなくなる

停電になると、冷蔵庫を保冷できなくなり、冷凍庫の中身は溶けてしまいます。特に気温の高い季節は食品の傷みが進みやすく、食中毒も心配です。

冷暖房機器が使えなくなる

エアコンや電気ストーブが使えなくなります。夏場は熱中症のリスクが上がるため、特に小さな子どもや高齢者は注意が必要です。

スマートフォンの充電ができない

情報源や連絡手段のほか、懐中電灯の代わりとしても便利なスマートフォンですが、充電ができなければ使えなくなってしまいます。

すぐにできる停電対策・準備

リビングや寝室に懐中電灯を置く

夜間の停電に備えて、リビングや寝室の手が届きやすい場所に懐中電灯を用意しておきましょう。ベッドサイドライトを兼ねた、持ち運べるタイプの照明も便利です。

扉や階段に蓄光テープを貼る

扉や階段の踏み板に蓄光テープを貼っておけば、暗闇のなかで避難する際の目印となり転倒防止に役立ちます。蓄光顔料の輝度や持続時間は製品のグレードにより異なりますが、6〜8年ほどで性能が落ちてくるため、新しいものに交換すると安心です。蓄光テープを懐中電灯などの防災用品に貼っておくと暗闇でも見つけやすくなります。

ラジオを用意しておく

携帯用のラジオを用意しておくと安心です。災害時には携帯電話がつながらず、ラジオ以外の情報源が使えなかったという声もあります。いざ停電になったときに使い方が分からない…ということのないように、電池の点検も兼ねて平時から操作方法の確認をしておくと良いでしょう。

断水に備える

停電により給水ポンプが停止すると、マンションやビルの高層階、配管の条件によっては戸建てでも水道が出なくなることがあります。断水に備えて飲料水と生活用水、ウェットティッシュ等を用意しておきましょう。

発電機や蓄電池を用意

発電機があれば、燃料を使用して電気を作ることが可能です。ただし運転音が大きい・屋内では稼働できない、といったデメリットもあり、都市部や住宅街では、事前に充電しておくポータブル電源のほうが現実的でしょう。ソーラーパネルから充電できる製品もあります。

暑さ・寒さに備える

停電時には冷暖房家電が使えなくなることを想定しておきましょう。冷え対策としては寝袋や使い捨てカイロ、熱中症対策としてはモバイルファン(扇風機)や瞬間冷却パック、スポーツドリンクなどがあります。

冷凍庫に保冷剤を入れておく

冷凍庫に保冷剤を入れておけば、停電時に庫内の温度が下がりにくくなります。なお、日頃から冷凍庫は隙間なく物を入れておいたほうが、省エネにも効果的です。

 

停電時にやるべきこと・やってはいけないこと

スマホを省電力モードにする

スマートフォンのバッテリー残量が一定以下になると自動的に省電力モード(低電力モード)になりますが、停電時には手動で切り替えておきましょう。アプリの動作や一部の機能を制限することで、消費電力を抑えて稼働時間を長くすることができます。

スイッチを切りプラグを抜く

電気ストーブ、ドライヤー、アイロン、電気ポットなどの発熱する家電や、ミキサー、電気ドリルといった回転する家電・工具類は必ずスイッチを切りプラグを抜いておきましょう。電気の復旧により突然稼働すると、思わぬ事故につながる場合があります。

避難時にはブレーカーを落とす

自宅を離れるときには、ブレーカーを落としていきましょう。電気が復旧したときに通電した発熱家電からカーテンや衣類に引火したり、倒れた家具で圧迫された電気コードなどから発火したりすることがあるためです。同様の理由で、ガスの元栓も閉めておきましょう。

冷蔵庫をできるだけ開けない

停電になったときには、冷蔵庫をできるだけ開閉しないようにしましょう。外気温にもよりますが、庫内が充分に冷えた状態であれば閉め切っておけば2〜3時間ほど保てるため食材の傷みを防ぐことができます。

関連記事:台風に強い家とは?今すぐできる対策と新築時のポイント

新築時にできる停電対策・準備

ふだんの暮らしを快適にしながら、停電対策にもなる心強い住宅性能や設備のご紹介です。省エネにより日ごろの光熱費が安くなるというメリットもあります。

高気密・高断熱

高気密・高断熱の住宅は外気温の影響を受けにくいため、停電により冷暖房機器が使えなくなっても、室温の大きな変化を抑えることができます。

太陽光発電

太陽光発電設備があれば、停電時に非常用電源として使用することができます。

ハイブリッド蓄電システム

太陽光発電でつくった電気を家庭用電力として使用する一方、余った電気を貯めるシステムです。日が落ちてからも電気が使用できます。

エネファーム

ガスから電気をつくり、発電時に発生する熱を無駄なく利用してお湯をつくるシステムです。都市ガスと水道が供給されていれば、停電時にも電気とお湯が使えます。

防災Resiplug(レジプラグ)

蓄電池や電気自動車から自宅に給電できるシステムです。プラグを差し替えるだけで、自宅のコンセントから簡単に給電することが可能になります。
 

まとめ:停電対策は日頃からの備えが大切

災害時の停電は暮らしに大きな影響を与えます。電池の残量や停電時の設備の使い方などを日頃から確認しておき、いざというときにどう行動するべきか、家族で話し合っておきましょう。
太陽光発電や蓄電システムがあれば、自宅で電気をつくったり貯めておいたりすることができ、在宅避難でも安心して過ごせます。停電時にもいつもの暮らしが送れる家づくりで、いつか来る災害に備えておきませんか?

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