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2024.02.06

空き巣に狙われやすい家とは?新築戸建ての防犯対策

目 次

大切な住まいを守るためには、防犯対策が欠かせません。「空き巣」は財産が盗まれるだけでなく、「自宅に犯罪者が侵入した」という事実が精神的なショックをもたらす犯罪です。この記事では、空き巣の手口や狙われやすい家の特徴、新築戸建てで導入を検討したい防犯対策をご紹介します。

戸建ては空き巣に狙われやすい?

「空き巣」は、建物に侵入し金品を盗む「侵入窃盗」の代表的な手口です。ほかに「忍び込み」「居空き」という窃盗もあります。

【空き巣】

住人の留守中に家や建物に侵入して行われる窃盗。侵入窃盗の約6割を占めています。

【忍び込み】

住人の就寝時に、建物に侵入して行われる窃盗。空き巣のつぎに多い侵入窃盗です。

【居空き】

住人の在宅中(活動中)に行われる侵入窃盗。事前に家族構成やライフスタイルを調べ上げているケースも多いようです。

マンションと戸建て、空き巣が多いのはどちら?

警視庁発表のデータによると、侵入窃盗の発生場所として最も多かったのは戸建て住宅の33%でした。3階建て以下の共同住宅(アパート等)は7.8%、4階建て以上の共同住宅は4.3%となっています。

出典:住まいる防犯110番│警視庁

空き巣に狙われやすい理由

共同住宅に比べて戸建ての侵入窃盗が多い理由には「オートロックや監視カメラなどのセキュリティがない家が多い」「侵入口となる窓や玄関が1階にあるため、入りやすく逃げやすい」といった要素が考えられます。

空き巣に狙われやすい家とは

空き巣犯の多くは事前に下見をして、品定めをしているといいます。どのような住宅がターゲットにされやすいのでしょうか?

玄関の錠前が1つしかない

錠が1つしかない玄関は、鍵が2つ付いたツーロックドアの玄関に比べて、空き巣に狙われやすいです。玄関ドアの鍵破りには、特殊な工具で不正に解錠する「ピッキング」や、バールなどで無理やり開ける「こじ開け」があります。ツーロックドアは鍵破りに必要な手間も時間も増えるため、空き巣に避けられる傾向があるのです。

合い鍵を隠している

「鍵を持たずに外出した家族が困らないように」「紛失したときに備えて」と、ポストやメータボックス、植木鉢等に合い鍵を隠している…このような行動は、防犯面ではおすすめできません。「ここなら分からないだろう」と思う隠し場所でも、空き巣犯には簡単に見破られてしまうことが多く、鍵を取り出している様子を見られている可能性もあります。

見通しが悪い、人目が少ない

庭木や建物の死角などによって通りからの見通しが悪く、人が隠れられる場所が多いと空き巣に狙われやすいです。また、通行人が少なかったり、周囲に家がなく人目が少なかったりする場合も侵入しやすくなります。

2階への足場がある

空き巣の多くは1階から侵入しますが、2階から侵入するケースもあります。物置・カーポート・給湯器等を足場にしてバルコニーに登ることができそうな場合は、注意が必要です。

雨戸やシャッターが貧弱、設置していない

戸建てにおける侵入窃盗の手口の約3割が「ガラス破り」です。ガラス破りとは、窓ガラスを小さく割り、そこから手を入れて鍵を開けること。掛かる時間はわずか15〜20秒ほどだそうです。雨戸やシャッターを閉めて内側から鍵を掛ければ、外側から簡単に開けることはできず、ガラス破りを防げます。ただし築年数が古い住宅では、経年劣化やレールの傷み等により外れやすくなっている場合もあるため注意が必要です。

犯行現場から逃げやすい

犯人にとっては、逃げやすさもポイントです。通行人が少なく、立ち話をしている人がいないエリアは、逃走を目撃される可能性が低いため狙われやすくなります。また、駅の近くも逃げやすいと判断されるそうです。

空き巣の手口と侵入時間

空き巣の侵入手口とは?

令和4年に発生した戸建住宅の侵入窃盗で、もっとも多かった侵入手口は「無締り(51.2%)」、次いで「ガラス破り(30.7%)」、「合い鍵(3.1%)」でした。無締りとは、鍵が掛けられていない場所から侵入すること。どんなに強固な鍵でも、施錠していなければ意味がありません。短時間の外出でも必ず鍵を掛けましょう。また、侵入口としてもっとも多かった箇所は「窓」でした。

出典:住まいる防犯110番│警視庁

侵入をあきらめる時間は「5分」

空き巣犯は、できるだけ短時間に侵入できる場所を探しています。2〜5分ほど時間が掛かると、犯人の半数以上があきらめるそうです。そのほか、侵入をあきらめた理由として「声をかけられた」「補助錠が付いていた」「犬がいた」「セキュリティシステムが設置されていた」などが挙げられています。空き巣を防ぐには、「この家は侵入に時間がかかりそう」「面倒なことになりそう」と思わせることが大切です。

10月に空き巣が増える理由とは?

侵入窃盗の発生件数が多い時期は、毎年秋から年末にかけて、なかでも10月が最多となっています。これは、暑さ厳しい夏が終わり、過ごしやすい季節になることが関係しているようです

・旅行や秋祭り等で長時間家を空ける機会が増える
・イベントに備えて現金を家に置く人が増える
・窓を開け、網戸にして過ごすことが増える
・暗くなる時間が早まるため侵入犯が行動しやすい時間が増える

といった理由から、10月に侵入窃盗が増えると考えられます。

新築戸建てで取り入れたい防犯対策

窓の防犯対策

侵入に利用されることが多い場所は「窓」です。空き巣は侵入に2〜5分以上掛かると諦めることが多いため、「この窓は侵入に時間が掛かる」と思わせることが防犯につながります。具体的には、補助錠を設置する、防犯ガラス(割れにくい複層ガラス)にする、2重窓にする、夜間はシャッター・雨戸を閉める、といった方法があります。また、複数の対策を組み合わせると、より安心です。

玄関の防犯対策

玄関も鍵を2つ以上付けることで、防犯効果が高まります。また、「鍵の締め忘れが心配」「どうしても締めない家族がいる」といった場合には、自動施錠(オートロック)機能搭載の電気錠もおすすめです。また、防犯性能が高いと認定された建物部品(ドア・サッシ等)のみに付けられる、「CPマーク」も目安になります。

外構の防犯対策

外構(庭)のフェンスは見通しの良いタイプを選び、通行人の目が届きやすいようにしましょう。死角になりそうな場所や暗くなりやすい場所がある場合には、センサーライトや防犯カメラの設置がおすすめです。「防犯意識が高い」と思わせることも、空き巣に敬遠されやすくなります。

空き巣対策は日頃の防犯意識が大切

空き巣対策は住宅の設備面だけではなく、日頃からの防犯意識や心構えも大切です。

短時間の外出でも必ず施錠する

空き巣の手口で最も多いのは「無締り」です。ゴミ出しや近所のコンビニに行くときなど、どんなに短時間でも外出の際には必ず鍵を掛けるようにしましょう。空き巣は一度侵入に成功すると、ふたたび同じ家を狙うことがあります。

玄関周辺に合い鍵を置かない

ポストやメーターボックス等、誰でも手に取れる場所に合い鍵を隠しておくのはやめましょう。そのまま空き巣に入られたり、知らない間に複製されたりする可能性があります。隠した合い鍵を紛失した場合は作り直すのではなく、錠前ごと交換した方が良いでしょう。なお、暗証番号タイプの錠を設置すれば、合い鍵を置かずに済みます。

家の周りを整理整頓する

雑草が伸び放題で荒れている庭は、「住まいへの関心が薄く防犯意識が低い」と判断されて狙われることがあります。また、脚立や工具を庭に放置していると、侵入の道具として使用されるケースもあるそうです。家の周囲を整理整頓しておき、物置にも鍵を掛けましょう。

留守だと気付かれないようにする

照明の点灯により、在宅時間を推定される場合があります。帰りが遅い日には明るいうちからでも照明を点灯しておいたり、タイマーで自動点灯したりするのがおすすめです。IoT対応の照明器具なら、外出先からでもスマホアプリによるオン・オフが可能です。

また、新聞や郵便物がポストに溜まると、長期間留守にしていることが外から分かってしまいます。旅行等で家を空ける際には、新聞の配達を停止してもらいましょう。郵便物も最大30日間、配達せずに保管してもらうことができます。

近隣住人と良好な関係を形成しておく

侵入犯が犯行を諦めた理由として最も多かった要素は「声をかけられた」でした。空き巣は近所付き合いが良く、あいさつや声掛けを積極的に行う住宅街を嫌います。近隣に住む人と日頃からコミュニケーションを取り、良好な関係を構築しておきましょう。

まとめ

空き巣の多くは下見をしており、侵入に時間が掛からなそうな家や、防犯意識が低そうな家に狙いを定めます。つまり、侵入に時間が掛かりそうで面倒なことになりそうな家にすることが、空き巣を遠ざけることになるのです。侵入口になりやすい窓を中心に防犯機能を強化し、短時間の外出でも必ず施錠するなど、大切な住まいを犯罪から守りましょう。

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