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2024.02.04

家の中でも日焼けする?室内の紫外線対策を知ろう

目 次

陽当りが良いリビングでのんびりするのは気持ちが良いけれど、日焼けはしたくない…という方は多いはず。
そもそも、家の中でも紫外線対策は必要なのでしょうか?
この記事では、気になる紫外線の特徴、今すぐに実践できる紫外線対策や新築時にできる住まいづくりのポイントをご紹介します。

紫外線とは?

紫外線は、太陽光に含まれている目に見えない光線の一種です。紫外線を日常的に浴びると肌老化の進行を早めシミ・そばかすができやすくなるほか、紫外線角膜炎や白内障といった目の病気につながります。皮膚への影響以外にも、家具・建具の色が変わってしまったり、書籍の色が褪せてしまったりする要因にもなります。

紫外線の種類(UV-AとUV-B)

紫外線は英語表記の「Ultra Violet」から「UV」とも呼ばれます。波長の長さによりいくつかの種類がありますが、地表まで届くのは「UV-A」「UV-B」と呼ばれる2種類の紫外線です。

UV-A:肌の深部に届きやすく、シミ・しわの原因になる。
UV-B:エネルギーが強く、日焼けのおもな原因になる。

年間を通した紫外線対策を

地表に降り注ぐ紫外線の量は春先から増え、6〜8月頃にかけて最も高くなります。そのため、気温が高い=紫外線が強いというイメージを持たれやすいのですが、太陽光の温かさを感じるのは赤外線のはたらきであり、紫外線は熱を持ちません。特に4〜5月頃は紫外線量が上昇しているのに気温があまり高くないため、対策が疎かになりがちです。
また、紫外線は雲を通過するため、快晴の日を100%とすると薄曇りの日は約80〜90%、曇りの日は約60%、雨の日でも約30%が地表に到達しています。そのため、気温が高くない日や曇りの日も油断することなく、年間を通じた紫外線対策が大切です。
 

出典:紫外線環境保健マニュアル2020(環境省)
https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2020/matsigaisen2020.pdf

家の中にいれば大丈夫?

UV-Aはガラスを通過する性質があるため、家の中にいても紫外線の影響を受けます。ゴミを出したり、洗濯物を干したりする際に浴びる紫外線量も、積み重なると意外と多くなるものです。

紫外線にはメリットもある

ネガティブなイメージで語られがちな紫外線ですが、実はさまざまなメリットもあります。

殺菌効果

紫外線には強い殺菌力があります。天気の良い日に干した布団や洗濯物はすっきりと気持ち良いですよね。また、薬剤を加えたり加熱したりせずに微生物の除去ができるため、食品の低温殺菌にも用いられています。

ビタミンD

また、健康維持に欠かせない栄養素のひとつがビタミンDです。食品から摂れるビタミンDの量は少なく、それを補うために紫外線を浴びると体内でビタミンDが生成される仕組みが備わっています。
ビタミンDはカルシウムの代謝に関わる働きがあるため、不足すると骨軟化症(くる病)などの病気につながります。近年、極端に紫外線を避ける女性が増えたことから、乳幼児のビタミンD欠乏症が増加しているそうです。そのため、紫外線の強い時間を避けつつ、日陰を利用しながら適度に日光を浴びることが推奨されています。

近視の抑制

紫外線には近視の進行を抑制する効果があり、UVカット効果のあるサングラスやコンタクトレンズの日常的な使用が、近視を進行させる可能性が指摘されています。
参考:現代社会に欠如しているバイオレット光が近視進行を抑制することを発見(慶応大学医学部)
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2016/12/26/28-19271/

すぐにできる紫外線対策

紫外線の浴びすぎは美容や健康に悪影響をもたらします。毎日のことなので、まずはすぐにできる紫外線対策を知っておきましょう。

日焼け止めを塗る

日焼け止めクリームやローションを塗りましょう。屋内で過ごす場合は3〜4時間、屋外で過ごす場合は2〜3時間を目安に塗り直します。汗をかくときには、さらにこまめに塗り直すのが良いでしょう。日焼け止めの効果を発揮させるためには、肌をこすって塗り込むのではなく、置くような感覚でムラなく塗り拡げるのがポイントです。

窓際で長時間過ごさない

紫外線はガラスも通過するため、家の中にいても窓際で長時間過ごすと日焼けしてしまいます。特に午前10時から午後2時頃はもっとも紫外線量が多い時間帯なので注意しましょう。

UVカット加工の服を選ぶ

衣類で肌を覆うことで、紫外線から肌を守ることができます。薄手の生地や色の薄い生地は紫外線を防止する効果が低下するため、夏場はUVカット加工が施された衣類を選ぶのがおすすめです。外出時にはつばの広い帽子や日傘の使用が効果的で、気温が高い日の熱中症予防にもなります。

紫外線を防ぐ住まいづくり

紫外線カットの窓を選ぶ

窓から侵入する紫外線を防ぐためには、UVカットのガラスがおすすめです。特殊な金属膜によるコーティング加工を施した「Low-E複層ガラス」で70〜80%、ガラスの間に合成樹脂の中間膜を挟んだ「合わせ複層ガラス」で99%の紫外線をカットすることができます。
既存のガラス窓の場合は、UVカットフィルムを貼ることで紫外線を低減することが可能です。

紫外線カットカーテンを利用する

室内の日焼け防止には、紫外線カット機能を備えたカーテンがおすすめです。UVカット機能に合わせて、遮熱機能や断熱機能に注目して選ぶと冷房の効率もアップします。

オーニングを設置する

オーニングとは、窓やテラスに設ける日よけ・雨よけの布張りシェードです。折りたたみできるタイプや角度の調整ができるタイプなどがあります。大きな日陰を作ることもできるため、アウトドアリビングにもおすすめです。

グリーンカーテンを植える

グリーンカーテンとは、露地やプランターで朝顔やヘチマといったツル性の植物を育て、窓際に張ったネットに這わせることで夏場の紫外線を防ぐ方法です。ゴーヤやキュウリなど食べられる植物を植えれば、夏の味覚も楽しめます。

全館空調の家にする

全館空調の家なら、窓を開けずに24時間365日綺麗な空気環境を保つことができるため、紫外線対策におすすめです。高気密・高断熱住宅であれば冷暖房効率も高くなります。

まとめ:紫外線対策は毎日の積み重ねが大切

年間を通じて降り注ぐ紫外線から肌や家具・建具を守るためには、毎日の積み重ねが大切です。塗る日焼け止めや日傘の使用による生活習慣面からの対策と、UVカットガラスやオーニング等による住まいの紫外線対策の両面から、しっかりと日焼けを予防しましょう。

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