MENU

会員登録で
限定コンテンツ
が見られる!
気に入った情報の
クリップも!

会員登録・ログイン

2024.02.06

【実例で解説】洗濯をもっとラクにする、ランドリールームのポイント

目 次

注文住宅のプランで「ランドリールーム」が人気を集めています。ランドリールームがあると暮らしがどう変わるのでしょうか?この記事では、ランドリールームのメリット・デメリットや、家事をラクにする設備や間取りの工夫を、実例とともにご紹介します。

ランドリールームとは?

ランドリールームとは「洗う、干す、たたむ」が一箇所でできる空間のこと。具体的には、洗濯機・乾燥機置き場、室内干し設備、作業台などを集約した部屋です。さらに大容量の収納を備えた間取りもあります。これまでは洗面室が脱衣所と洗濯機置き場を兼ねている間取りが一般的でしたが、近ごろは洗面室とは別にランドリールームを設ける人が増えています。

ランドリールームのメリット

家事効率がアップする

洗濯という家事は、作業工程が多いもの。例えば、脱衣所の服を回収して洗濯機に入れる→ハンガーに掛けて干す→乾いたら取り込む→必要に応じて畳んだりアイロンを掛けたりする→クローゼットにしまう。各作業の場所が離れていると動線が長くなり、家のなかを行ったり来たりすることになります。

ランドリールームは、家事効率を高める強力な存在です。脱衣・洗濯・乾燥(乾燥機または室内干し)に関する設備をまとめることで、一連の流れを最短の動線で完結することができます。取り込んだ洗濯物をリビングのソファに運んで畳んだり、ダイニングテーブルの上を片付けてアイロンを掛けたりしている方も多いでしょう。ランドリールームに専用の作業台があれば、効率よく作業に取り組むことができます。家事の時間や手間を省くには、各工程をスムーズに行うための仕組みを作っておくことが大切です。

家族みんなが暮らしやすくなる

物干しバーを浴室内に設けるとスペースを有効活用できますが、洗濯物が干されている間は入浴できない、という問題があります。入浴したいときにまだ洗濯物が乾いていなければ、別の場所にハンガーを移動しなければなりません。ランドリールームがあれば、家族が多い場合や、入浴時間にばらつきがある場合でも、洗濯物を気にせずに入浴できます。

また、ランドリールーム内に下着やパジャマ用の収納を設ければ、入浴前にクローゼット等まで着替えを取りに行く必要がありません。また、子どもが着替えを自分自身で用意する習慣を身に着けやすくなります。

季節や天気を気にせずに洗濯できる

ランドリールームがあれば、花粉の季節や雨の日でも気にせずに洗濯ができます。帰宅が遅くなる日にも、外に洗濯物を干したままにせずに済みます。洗濯物が夜まで取り込まれていないと不在であることが外から分かるため、防犯面でも安心です。

生活感を隠しやすくなる

リビングなどに洗濯物を干していると、急な来客があったときに困りますよね。ランドリールームがあれば扉を閉めるだけで洗濯物を隠せるため、下着などを干していても慌てずに済みます。生活感のある光景をランドリールームに集約することで、ほかの空間をすっきりと保ちやすくなるでしょう。

ランドリールームのデメリット

スペースが必要

ランドリールームを設けるには、一部屋分のスペースが必要です。洗濯機や乾燥機、作業台などを設置するための空間と、それらを利用するための動線を考慮する必要があります。そのため、限られた床面積のなかにランドリールームを確保すると、ほか空間(リビングやキッチンなど)が小さくなる可能性があります。

建築コストがアップする

ランドリールームを設けると、配管や電気設備の工事が必要となり建築コストがアップします。さらに、収納棚や物干しバーなどの費用も追加する必要があります。

シューズクローク、ガレージ

シューズクロークやガレージのセカンド冷凍庫は、食品以外のものを保存するのに便利です。ペットの餌や釣り餌など、普段の生活空間で保管したくないものをまとめておくことができます。

屋外、テラス等

庭先やテラスにセカンド冷凍庫があれば、バーベキューやガーデンパーティーの際に、氷や食材をすぐに取り出せます。この場合、耐久性の高い屋外設置対応モデルの製品を選びましょう。また、屋根や庇(ひさし)があり直射日光や雨がかからない場所が推奨されています。

便利なランドリールームのポイント【設備編】

ランドリールームを便利にする設備を、事例とともにご紹介します。

物干しリール(伸縮タイプ)

洗面室に物干しリールを設けた事例です。必要なときのみ引き出して使用できる伸縮タイプのため、洗濯物がないときにはスッキリと収納することが可能。洗面台とひと繋がりのカウンターは、洗濯機の向かいが広い作業台となっています。

物干しユニット(固定タイプ)

浴室につながる広々とした空間に、室内物干し「HOSUピット」を設けました。2列の物干しバーに洗濯物をたっぷりと干すことができます。干す物の大きさに合わせて物干しバーの位置を調整したり、新たに追加したりすることも可能です。

作業台、カウンター

こちらは手前と奥の2箇所から出入りができる、ウォークスルータイプのランドリールームです。洗濯物を畳んだりアイロン掛けをしたりするに便利な、広い作業用カウンターを設けました。涼し気なブルーのクロスと個性的な床タイルで、毎日の洗濯が楽しくなりそうな空間です。

収納棚

洗面室と浴室の間にランドリールームを設けた事例です。スッキリとしたデザインが魅力的なアイアンの物干しバーを、2面に設置しました。乾いたタオルや下着類は、作業台の下に設けた収納にしまうことができます。

スロップシンク

こちらのランドリールームには、室内干しユニットやパワフルなガス乾燥機のほかに、大型スロップシンクを設けました。スロップシンクとは、モップを洗いや漬け置き洗いに便利な掃除用の深めのシンクのこと。汚れ物を洗面台で洗うことに抵抗がある人におすすめの設備です。

便利なランドリールームのポイント【間取り編】

間取りの工夫で、ランドリールームをより使いやすくすることができます。

クローゼットにつなげる

物干しリールや作業台を設けたランドリールームを、洗面台と横並びに配置しました。反対側にはウォークインクローゼットがあり、乾いた洗濯物を最短の動線でしまうことができます。また、クローゼットは主寝室にもつながっているため、朝の着替えや洗面室での身支度がしやすい間取りです。

キッチンそばに配置する

浴室・脱衣所・ランドリールーム兼洗面室を集約し、一直線に配置しました。脱衣所には着替えに便利なクローゼット、洗面台の向かいには物干しリールと作業台があります。洗濯の動線がキッチンの正面にあるため、家事の同時進行がしやすい間取りです。

バルコニーやテラスにつなげる

洗面台と横並びのスロップシンクや、物干しバーを設けたランドリールームの事例です。壁に固定された作業台は、使わないときにはコンパクトに畳めるのでスッキリ。さらに、奥のドアから出られる物干しテラスで外干しもできます。物干しテラスには屋根があるため、急な雨のときにも安心です。

回遊性をもたせる

こちらの事例では、洗面室・ランドリー・ルームファミリークローゼットを一直線に配置しています。クローゼットは洗濯物をたたむ手間を省き、そのまましまえるハンガー収納です。洗面室側からも、ファミリークローゼット側からも出入りができる回遊動線の間取りで、効率よく家事がこなせます。

まとめ:ランドリールームで洗濯を快適に

ランドリールームは、洗濯や衣類の管理を一箇所にまとめ、家事を効率化するための空間です。衣類の着替えや洗濯、乾燥、そして収納までをスムーズに行える仕組みをつくることで、毎日の生活をより快適にしてくれます。しかし、ランドリールームを設けるためには、ほかの空間が狭くなる可能性がありますし、建築コストもアップします。ランドリールームを導入するかどうかは、メリット・デメリットを知った上で、家族のライフスタイルや予算に照らし合わせて考えましょう。

同じタグのコラムをもっと読む!

コンパクトでも快適に暮らす、狭小住宅の間取りアイデア

コンパクトでも快適に暮らす、狭小住宅の間取りアイデア

狭小住宅といえば、「暮らしにくそう」「制限が多そう」といったイメージを持っている方もい...

#家づくり #間取り
【実例6選】玄関土間を活かした間取りのポイント

【実例6選】玄関土間を活かした間取りのポイント

住まいの顔ともいえる玄関土間。近ごろは、単なる出入り口としての機能以外にも、暮らしやす...

#間取り
2階リビングのメリット・デメリットは?間取りのコツを実例で解説

2階リビングのメリット・デメリットは?間取りのコツを実例で解説

注文住宅を建てるとき、1階にはLDKや水まわり、2階には寝室や子ども部屋を配置する間取...

#間取り