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2024.02.04

うさぎと暮らす、快適な住まいづくりのポイント

目 次

長い耳に大きな目、もぐもぐと食事する姿が愛くるしいうさぎ。「うさんぽ(うさぎを散歩させること)」という言葉も流行し、近ごろペットとしての注目度が高まっています。
うさぎを愛している飼い主さん、これからうさぎを飼いたいと思っている方。家を建てるなら、人もうさぎも快適に暮らせる住まいにしませんか?

うさぎが人気の理由は?

うさぎは、その愛くるしい外見のほか
・体臭がほとんどない
・大きな声で鳴かない
・体が小さく広い飼育スペースがいらない
・犬のように散歩に連れて行く必要がない
といった特徴も、人気の理由となっています。
ただし賃貸住宅やマンションの場合は、必ず管理規約を確認しましょう。「うさぎは臭わない・鳴かないからバレないだろう」と、こっそり飼うのはNG。いざというときにしわ寄せが行くのは、ほかでもないうさぎです。

うさぎ飼育の注意点

安易に飼い始めない

うさぎは犬や猫に比べて手間がかからないイメージが強いことや、ペットショップで比較的安価で販売されていることから、安易な飼育につながりやすいです。飼育を始める前に、どのような習性を持つ動物なのか、どのような環境を整える必要があるのか等を知っておきましょう。
また昨今は、在宅時間が増えたことから、ペットブームが起きました。その一方、「思ったよりも飼育が大変」「勤務形態が元に戻って忙しくなった」といった理由でペットを手放す人も増加しているそうです。
高齢になったうさぎの介護問題に対応できそうか、近隣にうさぎ対応の動物病院があるのか、寿命まできちんと飼う覚悟が持てるのか、しっかりと考える必要があります。飼育下のうさぎの寿命は5〜8年ほどでしたが、近年はフードの進化や飼育環境の向上により、10歳を超えるうさぎも増えてきました。

必要に応じて去勢・避妊手術を

うさぎはたいへん繁殖力が強い動物です。決まった繁殖期がなく交尾は一瞬、メスは生後4ヶ月ほどで繁殖可能となり、1ヶ月の妊娠期間を経て2〜5頭の赤ちゃんを生みます。そのためオス・メスをペアで飼うと、あっという間に増えて手に負えなくなるケースも。必要に応じて去勢・避妊手術を検討しましょう。
また、メスのうさぎは子宮がんの発生率がたいへん高く、4歳以上のうさぎでは罹患率が50%を超えるという報告もあります。避妊手術は、子宮に関する疾患の予防にも効果的です。

人間の留守中はケージに入れる

人間の部屋には、うさぎにとって危険性な物が沢山あります。誤食や感電といった事故を防止するために、飼い主さんが留守にする際はケージに入れましょう。安全な範囲をサークルで大きく囲うという方法もありますが、できれば専用部屋をつくってあげると、よりのびのび過ごせますし飼い主さんも安心できます。

うさぎと暮らす住まいのコツ

掃除のしやすさを重視

うさぎは体臭がほとんどなく、通常時のフンも強い臭いがしません。排泄を決まった場所にする習性があるため、トイレを覚えてくれることが多いです。ただしトイレの習慣化には個体差があり、トイレ以外の場所で排泄してしまううさぎもいます。また、発情期には臭いの強いフンをしたり、おしっこで縄張りを主張したりすることも。そのため、床材は汚れに強く掃除しやすい素材を選びましょう。
また、うさぎの足裏は毛で覆われていて、犬や猫のような肉球がありません。そのためフローリングの床は滑りやすく、関節に負担が掛かります。うさぎにかじられにくく、汚れが落としやすい素材のマットを敷いてあげるとよいでしょう。洗えるタイルカーペットや、ペット用マットがおすすめです。
春と秋はうさぎの換毛期のため、たくさん毛が抜けます。グルーミングの際に抜け毛を大量に飲み込むと、お腹に溜まり毛球症になることがあるため、こまめなブラッシングと掃除が大切です。凸凹の少ないシンプルな間取りほど毛の吹き溜まりができにくく、段差のないフラットな床は掃除がしやすくなります。

かじり対策

うさぎは硬い繊維の草を食べるため、前歯が一生伸び続けます。家具や柱をかじってしまうこともありますが、かじることはうさぎにとって仕事のような行動のため、しつけで止めさせることはできません。特に注意したいものが家電のコードで、感電が命に関わるケースもあります。
対策としては、うさぎが過ごす空間にはかじられたくない物を置かない、コード類にはカバーを付けるといった方法があります。ただ、プラスチックのカバーはうさぎの歯が貫通してしまうこともあるため、コンセントを高い位置に設けるのが望ましいです。

快適な環境を整える

適度な日当たりと風通しの良い環境を用意してあげましょう。うさぎが快適に過ごせる環境は、温度16〜25℃ほど、湿度40〜60%ほど。うさぎは汗をほとんどかかず、耳から放熱することで体温調整するため、暑さには特に弱いです。人間よりも体内に熱がこもりやすいため、熱中症に注意しましょう。
うさぎとの暮らしには、快適な温度を常に保つ全館空調の住まいがおすすめです。熱交換型24時間換気システムで、過ごしやすい気温はそのままに、汚れた空気を排出し、新鮮な空気を取り込むこともできます。

まとめ:快適な住まいで人もうさぎも暮らしやすく

臭わない・鳴かないペットとして人気のうさぎ。飼いやすいというイメージが先行しがちですが、まずはうさぎの習性を知り、寿命まで面倒を見られるのかどうかを考えましょう。
住まいづくりのポイントは、かじり対策と掃除のしやすさ、快適な空気環境です。うさぎが快適な空間は、人間にとっても過ごしやすい空間といえます。

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